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統計データ分析士3種検定試験の位置付

  統計学の活用分野は、統計調査、マーケティング、経済予測、計量ファイナンス、品質管理、企業経営システム、保険・年金、情報処理システム、環境問題、生命科学、医薬品開発、人口問題、選挙予測等と多岐にわたっています。それぞれの分野のいろいろな場面で統計データ分析が行われています。私達が実際にデータ分析を行う際には、幾つかある解析法の中から、適切な方法論を選ぶ事になります。どの分析法が適切であるかは、統計学の知識と、データ分析の経験が必要になります。また、コンピューターから出てきた数値結果はどのような意味を持っているのか、高い信頼をおいてよいか否かの判断が求められます。
 統計学は記述統計学(descriptive statistics)と推測統計学とに分類することが出来ます。
 記述統計学は、調査対象となる集団の性質・特徴、傾向を正確に記述することを目的としています。別な言い方をすると、記述統計学は、収集したデータの要約統計量(内容を特徴づける各種の数値:平均、標準偏差、メジアン、モード、相関係数、自己相関係数等)を算出して、データの示す傾向や性質を知り、観察した集団の性質を記述することです。
 統計データ分析士3種は、この「記述統計学」の部分の試験です。これは統計データ分析においては重要な部分であると考えていますが、丁寧に教えている大学は極めて少ないようです。
 記述統計学についてより詳しく知りたい方は、『統計・OR 活用事典』(森村・牧野・真壁・杉山 編者 東京書籍)の74〜75頁に詳述してありますので参照下さい。
 なお、統計データ分析士2種からは、推測統計学(inferential statistics)に関する資格となります。
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